全長と各鉄筋長から継手長を逆算し、最小継手長と比較してOK/NGを判定。千鳥配置のあきチェック・端部フック・概算重量にも対応した無料ツールです。
| 配筋長 | 部材に配置する鉄筋の長さ。1本ものでは届かない場合、複数本を継手でつないで全長を確保する。 |
|---|---|
| 重ね継手(重ね継手長) | 2本の鉄筋を一定長さ重ね合わせて応力を伝える継手。その重ね合わせ長さが「重ね継手長」。 |
| 定着長 | 鉄筋がコンクリートから抜け出さないために必要な埋め込み長さ。重ね継手長はこれを基に決まる。 |
| 許容応力度法 | 従来から土木で広く使われる設計法。継手長は la = σsa・φ /(4・τoa) で算定。 |
| σsa(許容引張応力度) | 鉄筋側の応力度。鉄筋種類(SD295/SD345/SD390)で決まる。 |
| τoa(許容付着応力度) | コンクリート側の付着の強さ。設計基準強度 Fc で決まる。 |
| 千鳥配置 | 継手を同一断面に集めず、位置を互い違いにずらす配置。弱点の集中を避ける。 |
| あき(クリアあき) | 隣り合う継手区間同士の隙間。千鳥の成立は中心間隔ではなくこの「あき」で確認する。 |
| フック | 鉄筋端部の折り曲げ(180°半円形・135°鋭角・90°直角)。定着を補い、加工長・重量が増える。 |
| 定尺鉄筋 | 発注時に決まった長さ(50cm刻みなど)で納入される鉄筋。 |
| 単位質量 | 鉄筋1mあたりの重量(D13=0.995kg/m など)。重量はこの値×総延長で求める。 |
鉄筋は製造・運搬の制約から1本の長さに限りがあり、長い部材では複数本をつなぐ必要があります。最も一般的なのが、鉄筋どうしを重ねて応力を伝える「重ね継手」です。重ねる長さが不足すると応力を伝えきれないため、基準で最小の重ね継手長が定められています。
許容応力度法では、基本となる定着長 la を次式で求め、重ね継手長はこの定着長を基準にします。
σsa は鉄筋の許容引張応力度、τoa はコンクリートの許容付着応力度、φ は鉄筋径です。算定値は10mm単位に切り上げて用いるのが実務の扱いです。コンクリート強度(Fc)が高いほど付着が強くなり、継手長は短くできます。
配置長(部材が必要とする全長)と、実際に発注する鉄筋総長は一致しません。重ね継手の分だけ鉄筋総長が長くなり、関係は次のとおりです。
本ツールでは、全長と各鉄筋長を入れると継手長を逆算し、最小継手長と比較してOK/NGを判定します。
継手は弱点になりやすいため、同一断面に集めず互い違いにずらす「千鳥配置」が原則です。このとき確認すべきは継手中心の間隔ではなく、隣り合う継手区間同士のあきです。継手は継手長ぶんの幅を持つため、中心が離れていても区間が重なっていれば千鳥は成立しません。一般に、あきは鉄筋径の25倍(25φ)以上を確保します。
鉄筋端部にフック(180°・135°・90°)を設けると、定着を補える一方で、余長と曲げ部のぶんだけ加工長・重量が増えます。フックは部材長手方向の「配置長」には効かず、発注量・重量に反映されます。
鉄筋重量は「総延長(m)× 単位質量(kg/m)」で求めます。代表的な単位質量は次のとおりです。
| 呼び名 | D10 | D13 | D16 | D19 | D22 | D25 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 単位質量(kg/m) | 0.560 | 0.995 | 1.560 | 2.250 | 3.040 | 3.980 |
下表は SD345・σsa=200N/mm² として算定した重ね継手長の目安(10mm切り上げ・単位mm)です。適用基準やσsaの取り方で変わるため、設計図書で照査してください。
| 径 | Fc21 | Fc24 | Fc27 | Fc30 |
|---|---|---|---|---|
| D13 | 470 | 410 | 390 | 370 |
| D16 | 580 | 500 | 480 | 450 |
| D19 | 680 | 600 | 560 | 530 |
| D22 | 790 | 690 | 650 | 620 |
| D25 | 900 | 790 | 740 | 700 |
(τoa:Fc21=1.4/Fc24=1.6/Fc27=1.7/Fc30=1.8 N/mm² を使用)