土木の現場では、設計計算とは別に、書類や写真の整理という地味な作業があります。工事写真の整理、台帳づくり、提出書類の体裁調整。1つ1つは小さくても、積み重なると意外と大きな時間を奪われます。
今回は、そんな「あるある」な手間を減らせる無料ツールを3つ紹介します。似た機能のツールは他にもありますが、どれも現場で書類や写真に追われてきた土木技術者の目線で作ったものです。
📌 この記事で紹介するツール
- ① ファイル名一括変換ツール:納品用のファイル名をまとめて変換
- ② 写真台帳メーカー:撮影位置図つきの写真台帳を自動作成
- ③ PDFページ番号追加ツール:ページ番号・しおりを自動で付与
✅ 3つとも無料・アップロード不要で使えます
① ファイル名一括変換ツール 納品直前のリネーム作業を一気に解決
こんな経験ありませんか?
- 納品直前に、写真や報告書のファイル名を1つずつ手作業で変えている
- 間違った名前を付けてしまい「うわっ」となった
- 付け終えた後に「やっぱりこの名前に」と思い直し、またやり直し
電子納品では「PH-001.jpg」のような半角英数字・ゼロ埋め連番が求められます。桁数がバラバラだと、名前順に並べたときに順番が崩れることも。写真が100枚を超えると、手直しだけで半日仕事です。
できること
- ファイル名の先頭・末尾に文字をまとめて追加
- 特定の文字を一括で置き換え
- ゼロ埋め連番(001、002…)を自動で付与
納品前の慌ただしいタイミングほど、この差が効いてきます。
② 写真台帳メーカー 撮影位置図つきの台帳を自動作成
こんな場面で役立ちます
- 打合せで「この写真はどこで撮ったか」を位置図と一緒にサッと示したい
- 検査で「撮影位置図がなく、どこの写真か分からない」と指摘されたくない
口頭で位置を説明するより、図面上に撮影地点が並んでいる方が、検査官にも一目で伝わります。
できること
- スマホ写真のGPS情報から撮影位置図を自動生成
- キャプション入力からPDF出力まで一括で完結
- GPS情報がない写真も、マーカーを手動で設置できる
💡 ワンポイント
キャプションは「何を・どの段階で・どの視点から撮ったか」が分かる書き方にすると、台帳の完成度がぐっと上がります。
③ PDFページ番号追加ツール ページ番号もしおりも自動で
こんな場面で役立ちます
- 設計計算書・図面・数量計算書を、1冊の成果品PDFにまとめたい
- 検査用資料を章ごとにしおりで区切りたい
できること
- ページ番号を自動で付与(位置・フォントサイズも自由に設定)
- 「1-1、1-2…」のような章番号付きの連番にも対応
- 複数のPDFを1つに結合
- 結合時に「しおり(ブックマーク)」を自動登録 ★イチオシ
しおりが付いているだけで、検査官が目的のページにすぐたどり着けます。分厚い成果品の体裁を整える作業がぐっと楽になり、資料全体の印象も良くなります。
3つのツールをざっくり比較
| ツール | 解決できる悩み | 主な機能 |
|---|---|---|
| ① ファイル名一括変換 | 納品前のリネーム作業 | 文字追加・置換・ゼロ埋め連番 |
| ② 写真台帳メーカー | 撮影場所が伝わらない | GPSから位置図自動生成・PDF出力 |
| ③ PDFページ番号追加 | 成果品PDFの体裁調整 | ページ番号・結合・しおり自動登録 |
3つとも、会社のデータを外に出さない安心設計
最近は国内外で、個人情報や機密情報の漏洩が大きな問題になっています。工事写真や設計図面を「よく分からないサイトにアップロードする」のは、どうしても気が引けるものです。
- 🔒 処理はすべてブラウザ内で完結
- 🔒 ファイルをサーバーにアップロードしない
- 🔒 外部にデータが送信されない
機密性の高い工事写真や設計図面でも、安心して使えます。
まとめ
どれも無料で使えるツールです。実際に現場で困った経験から生まれたので、同じように感じている方にはきっと役立つはずです。
書類や写真の整理に時間を取られていると感じたら、ぜひ一度試してみてください。